転職したばかりでも、住宅ローンを申し込める可能性はあります。勤続年数の基準は金融機関ごとに違い、要件を設けていないローンもあるからです。まず申込先の条件を確かめることが出発点です。
01 9割以上の金融機関が、勤続年数を見ている
国土交通省の調査(令和7年度、回答994機関)では、93.9%の機関が勤続年数を審査項目にしています。具体的な基準(複数回答)は次のとおりでした。出典
| 基準 | 回答機関数 |
|---|---|
| 1年以上 | 612機関 |
| 2年以上 | 53機関 |
| 3年以上 | 128機関 |
| その他 | 168機関 |
最も多いのは「1年以上」です。ただし、これは基準の分布であり、1年未満なら必ず断られる、1年以上なら必ず通るという意味ではありません。
02 金融機関ごとの基準の例
| 申込先 | 勤続年数の条件 |
|---|---|
| りそな銀行 | 原則、給与所得者(契約社員を含む)は勤続1年以上、給与所得者以外は勤続または営業年数3年以上 |
| フラット35 | 職業・勤続年数などによる申込要件は設けていない |
出典:りそな銀行・フラット35パッケージ。フラット35の返済負担率の基準は、年収400万円未満で30%以下、400万円以上で35%以下です。出典
フラット35と民間ローンの違いはフラット35と民間住宅ローンの比較で詳しく紹介しています。
03 年収はどの書類で確認される?
フラット35では、年収は原則として申込年の前年の収入を証する公的証明書に記載された金額で確認されます。出典 転職で前年と今の収入が大きく違う場合、どの書類でどう計算するかは申込先によって扱いが異なります。フラット35で転職後の年収をどう計算するかは、フラット35の勤続年数の条件と転職後の年収の計算方法で機構の式と試算を示しています。転職後の給与明細や雇用契約書などを求められることもあるため、事前に確認しておくと手続きが進めやすくなります。
04 転職直後に申し込むときの確認順
- 申込先の勤続年数の条件を確認する(1年以上が多いが、要件のないローンもある)。
- 前年の源泉徴収票など、求められる収入書類を確認する。
- 転職後の年収で返済負担率を計算し、無理のない借入額を確かめる。
- 条件が合う申込先を絞ってから事前審査に進む。
審査に落ちた後の再申込みの考え方は再申込みの間隔とNG行動にまとめています。
05 審査中や契約前に転職する予定があるとき
事前審査は申込み時点の勤務先・収入で行われます。事前審査の後に勤務先が変わると、本審査で改めて確認されることがあります。転職の予定がある場合は、早めに申込先へ相談しましょう。事前審査と本審査の違いは事前審査と本審査の解説をご覧ください。
会社員から独立した場合は、りそな銀行の例のように給与所得者以外の基準(3年以上など)が適用されることがあります。自営業の方の審査は自営業の住宅ローンで紹介しています。
あなたの状況でも通るか、無料で診断できます
無料相談・ローンシミュレーションを依頼する関連記事
年収300万円台でも組める?住宅ローンの借入可能額を年収別に解説
年収が低いから住宅ローンは組めないと決める前に、年収250万〜600万円の借入可能額を早見表で確認できます。フラット35の返済負担率の基準(年収400万円未満30%以下・400万円以上35%以下)から、月々の返済額と借入額の上限を金利の仮定3通りで計算しました。
住宅ローン審査に落ちた後、何社まで再申込みしていい?間隔とNG行動
審査落ちの後、慌てて何社も申し込むと逆効果になることも。適切な間隔とNG行動、借入ありの人向けの対策を解説します。
フラット35と民間住宅ローンの違い|借入あり・頭金なしの人が比べる条件
借入れがある・頭金が少ない方向けに、フラット35と民間の住宅ローンの違いを、公表されている条件で比較しました。フラット35は全期間固定金利で、返済負担率の基準は年収400万円未満30%以下・400万円以上35%以下、頭金なしは融資率9割超の区分です。デメリットと、状況別に先に確かめる条件も整理します。