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奨学金を返済中でも住宅ローンは組める?審査で見られる2つのこと

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奨学金を返済中でも住宅ローンは組める?審査で見られる2つのこと

奨学金を返済中であることだけを理由に、住宅ローンを申し込めないわけではありません。審査で関わってくるのは、主に次の2つです。

  • 延滞の記録:日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、延滞が3か月以上になると個人信用情報機関に登録されます。
  • 毎月の返済額:奨学金の返済も、年収に対する返済の割合(返済負担率)を考えるうえで無視できません。

出典:JASSO・国土交通省の調査

01 審査で見られるのは「延滞」と「毎月の返済額」

国土交通省の調査(令和7年度、回答994機関)では、住宅ローンの審査項目として「カードローン等の他の債務の状況や返済履歴」を挙げた機関が72.5%、「返済負担率」を挙げた機関が90.9%でした。奨学金も、他の借入れと同じく返済状況と返済額の両面から確認されると考えておくのが安全です。出典

02 延滞3か月以上で、信用情報に登録される

JASSOは2008年11月に全国銀行個人信用情報センターに加盟しています。出典 登録の条件は次のとおりです。

  • 個人信用情報の取扱いに関する同意書を提出し、現在返還している人で、延滞が3か月以上になった場合に登録対象。
  • 新たに返還を始めた人は、返還開始から6か月経過した時点で延滞3か月以上の場合に対象。その後は毎月判定。
  • 登録内容は、本人情報、貸与金額などの契約内容、返済状況(延滞・代位弁済・強制回収手続・完了など)。
  • 登録された情報は、返還完了から5年後に削除。
  • 返還期限猶予が承認されている期間は、新たに情報が登録されることはない。

JASSO自身も、延滞情報が登録されると「住宅ローン等が組めなくなる場合があります」と案内しています。出典:登録の条件・よくある質問

過去に延滞したことがあるか不安な場合は、申込み前に自分で信用情報を確認できます。手順は信用情報の開示方法、記録の意味は事故情報の解説にまとめています。

03 延滞がなくても、毎月の返済額は借入額に影響する

返済負担率は、すべての借入れの年間返済額が年収に占める割合です。フラット35の基準は、年収400万円未満で30%以下、400万円以上で35%以下です。フラット35の案内では、計算に含める借入れとして自動車ローン・教育ローン・カードローンなどが挙げられています。奨学金の扱いは明記されていないため、民間の住宅ローンも含め、申込先にどう扱うかを確認し、返済中であることは正しく申告しましょう。出典

仮に奨学金を計算に含めた場合、借入れの目安がどれくらい変わるかを試算しました。

奨学金の返済が借入れの目安に与える影響(試算)
条件 住宅ローンに使える年間返済額 借入額の目安
年収400万円・奨学金なし 140万円(400万円×35%) 約3,810万円
年収400万円・奨学金 月1.5万円 122万円(140万円−18万円) 約3,320万円

試算の前提:元利均等返済、金利は年1.5%で全期間一定と仮定(特定の金融機関の適用金利ではありません)。返済負担率は年間返済額÷年収で計算し、千円未満・1万円未満は四捨五入。実際の審査では、金融機関ごとの審査用金利や基準が使われます。借入期間35年。この試算は、上限まで借りることを勧めるものではありません。

月1.5万円の返済でも、借入額の目安が約490万円下がる計算です。毎月いくらなら無理なく返せるかは、返済シミュレーションでも確認できます。

04 返済が苦しいときは、延滞する前にJASSOの制度を確認

JASSOには、毎月の返還額を減らして返還期間を延ばす減額返還制度があります。

  • 返還月額を2/3・1/2・1/3・1/4のいずれかに減らし、その分返還期間を延ばす。返還予定総額は減らない。
  • 1回の願出で12か月まで。通算で最長15年(180か月)。
  • 給与所得者の収入基準の目安は年間収入400万円以下(扶養する子どもの人数により緩和あり)。
  • 願出と審査の時点で延滞していないことが条件。

出典:減額返還制度の概要。制度を利用中であることが住宅ローン審査でどう扱われるかは、金融機関によって異なる可能性があります。申込み時に確認してください。

05 申し込む前に整理しておきたいこと

  1. 奨学金の残額・毎月の返還額・残りの期間を確認する。
  2. 延滞の記録がないか、信用情報を開示して確認する。
  3. 車のローンやカードの分割払いなど、他の返済と合わせた年間返済額を計算する。
  4. 事前審査では、奨学金を含めた借入れをすべて正しく申告する。

年収ごとの借入額の考え方は借入可能額の解説で詳しく紹介しています。

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