| 返済の状況(年収400万円の例) | 月々の返済額の目安 | 返済負担率 |
|---|---|---|
| 住宅ローンのみで試算 | 約8.3万円 | 約25% |
| 住宅ローン+車のローン(月2万円)を別々に返済 | 合計 約10.3万円 | 約31%(負担が重くなる) |
| おまとめローンで一本化した場合 | 金利・手数料の条件により変動 | 借入先の審査結果による |
※関連記事『年収300万円台でも組める?住宅ローンの借入可能額を年収別に解説』の試算をもとにした一例です。おまとめローンの金利・手数料は金融機関により異なり、必ずしも総返済額が下がるとは限りません。
01 車のローンは住宅ローンにまとめられる?
結論として、車のローンの残高を住宅ローン本体にそのまま上乗せして組み込むことは一般的ではありません。まとめたい場合は、住宅ローンとは別の「おまとめローン」という金融商品を利用し、既存の住宅ローンと車のローンなど複数の借入れを一本化する、という方法が実態に近くなります。
住宅ローンは「住宅の取得」という使いみちが決まった融資のため、車のローンのような別用途の借入れを直接組み込むことは、多くの金融機関で想定されていません。一方でおまとめローンであれば、新たに借りたお金で既存の住宅ローンと車のローンを完済し、以後はおまとめローン1本を返済していく、という形でまとめることができる場合があります。
「まとめれば必ず有利になる」というわけではなく、おまとめローンの金利や手数料の条件によっては、総返済額が増えてしまうこともあります。次の項目で、おまとめローンの具体的な仕組みを見ていきます。
02 おまとめローンの仕組み
おまとめローンとは、新たに借り入れたお金で、既存の住宅ローンや車のローンなど複数の借入れを一括で完済し、それ以降はおまとめローン1本だけを返済していく金融商品です。住宅ローン本体の借入額に車のローンを上乗せするのではなく、別の借入れへ一本化するイメージに近いといえます。
上の表は、年収400万円の方が車のローンを月2万円返済している場合の試算例です。住宅ローンと車のローンを別々に返済し続けると返済負担率は約31%まで上がりますが、おまとめローンで一本化することで、月々の支払いを1本にまとめられる場合があります。
ただし、まとめられる金額や対象となる借入れの種類には、金融機関ごとに条件があります。住宅ローンの残債すべてをまとめられるとは限らないため、事前に金融機関へ確認することが必要です。住宅ローンを別の住宅ローンに組み替える借り換えは別の話で、住宅ローンの借り換えで得をする条件で試算しています。
なお、金融機関の中には、住宅ローンと他の借入れを一本化することを想定した専用のプランを商品化しているところもあります。こうした専用プランは、通常の住宅ローンとは金利体系や審査基準が別に設定されている場合があるため、「住宅ローン」という名称だけで判断せず、商品の中身を確認することが大切です。
03 おまとめローンを利用する際の注意点
まず確認したいのが金利です。おまとめローンの金利は、もとの住宅ローンの金利より高くなる場合があります。金利差によっては、月々の返済額は下がっても総返済額が増えてしまうこともあるため、事前の比較が欠かせません。
また、おまとめローンを組む際には、事務手数料などの諸費用がかかるのが一般的です。手数料の金額や計算方法は金融機関によって異なるため、複数社で条件を比較することをおすすめします。
さらに、おまとめローンに対応している金融機関は住宅ローンほど多くありません。取り扱いのある金融機関を見つけること自体が最初のハードルになる場合もあります。
04 審査のポイント
おまとめローンを利用する場合も、年収に対する返済負担率が金融機関の基準内に収まるかが重要なポイントになります。返済負担率の考え方については、関連記事『年収300万円台でも組める?住宅ローンの借入可能額を年収別に解説』でも詳しく解説しています。
また、車のローンの残債額や残りの返済期間、これまでの返済状況(延滞の有無)も審査で確認されます。延滞なく返済を続けてきた実績があると、審査でプラスに評価されやすいといわれています。
対応の可否は金融機関によって差があります。1社の審査結果だけで「まとめられない」と判断せず、複数の金融機関を比較することをおすすめします。
05 車のローン以外の借入れも一緒にまとめられる場合がある
おまとめローンでまとめられるのは車のローンだけではありません。カードローンなど、複数の借入れをあわせて一本化することで、家計全体の見直しにつながるケースがあります。
一例として、住宅ローンに加えて車のローン4万円・カードローン(高金利)6万円、合計月10万円の追加返済を抱えているケースでは、おまとめローンで一本化することで、金利の低下により毎月の返済額が下がる試算例もあります。
このように、車のローン単体で考えるより、他の借入れも含めて全体を見直すことで、より大きな負担軽減につながる場合があります。まずはご自身が抱えている支払いを一覧にしてみることをおすすめします。
06 対応してもらえなかった場合の対処法
1社の金融機関で「おまとめローンは扱っていない」と言われても、他の金融機関では対応可能な場合があります。おまとめローンへの対応は金融機関ごとの方針によって差が大きい分野です。
NIKO ESTATEでは、提携する金融機関の中から、おまとめローンに対応可能な先をご紹介できます。1社の回答だけで諦めず、複数の選択肢を確認することをおすすめします。
また、まとめることが難しい場合でも、車のローンの残債を早めに完済してから住宅ローンの審査に申し込む、という進め方も選択肢の一つです。ご自身の状況に合わせて、無理のない進め方を一緒に検討できます。
07 まとめる場合と、まとめない場合はどちらがいい?
毎月の返済額を平準化したい場合は、おまとめローンで一本化する方が家計管理はシンプルになります。一方で、車のローンの残債がわずかで完済が近い場合や、おまとめローンの金利が既存の住宅ローンより大きく上がる場合は、無理にまとめず、そのまま返済を続けた方が総返済額を抑えられることもあります。
「まとめた場合、実際に月々の返済額がどう変わるのか」を具体的な数字で確認したい方は、借り換えシミュレーションで概算を試算できます。ご自身の借入状況を入力するだけで、まとめた場合の目安を確認できます。
数字だけでは判断が難しい場合は、無料相談で現在の借入状況を踏まえた具体的な試算を確認することもできます。
08 よくある質問
Q. 車のローン以外に、カードローンや奨学金も一緒にまとめられますか? A. 借入れの種類によって金融機関の対応は異なります。カードローンや奨学金についても、おまとめローンでまとめられる場合があるため、まずは状況をご相談ください。
Q. おまとめローンを利用すると審査に落ちやすくなることはありますか? A. 金利や手数料の条件によっては返済負担率が変わる場合があります。まとめた場合の負担率を事前に試算しておくことをおすすめします。
Q. 車を買い替える予定がある場合はどうすればいいですか? A. 買い替えの予定がある場合は、おまとめローンの完済時期や新たな車のローンの計画とあわせて資金計画を立てる必要があります。まずはご相談ください。
Q. リースの車の場合も同じように考えればいいですか? A. カーリースはローンとは仕組みが異なりますが、月々の支払いが返済負担率の計算に含まれる場合があります。契約内容によって扱いが変わるため、まずは状況をお聞かせください。
Q. おまとめローンと、単純な住宅ローンの借り換えは何が違いますか? A. 住宅ローンの借り換えは住宅ローン同士を乗り換えるものですが、おまとめローンは住宅ローン以外の借入れも合わせて一本化できる点が異なります。目的に応じてどちらが合うか変わるため、状況をお聞かせいただければ整理できます。
09 車のローンがあることは、住宅ローンの審査で不利になりすぎない
車のローンがあるというだけで、住宅ローンの審査に大きく不利になるわけではありません。多くの方が車のローンを利用しながら、住宅ローンの審査に通っています。
重要なのは、車のローンを含めた全体の返済負担率が、無理のない水準に収まっているかどうかです。返済負担率の考え方は、関連記事『年収300万円台でも組める?住宅ローンの借入可能額を年収別に解説』でも解説しています。
「車のローンがあるから住宅ローンは無理」と決めつけず、まずは現在の返済負担率を確認するところから始めてみてください。
10 住宅ローンの審査で車のローンの完済を求められることはある?
金融機関によっては、住宅ローンの審査の過程で車のローンなど他の借入れを完済することを条件として提示する場合があります。これは、返済負担率を基準内に収めるための調整として行われることがあります。
完済を求められた場合でも、必ずしもすぐに全額返済しなければならないとは限らず、繰り上げ返済の計画を示すことで対応できるケースもあります。個別の条件は金融機関によって異なります。
どのような条件であれば審査が前向きに進みやすいかは、事前に金融機関へ相談しておくことで見通しが立てやすくなります。
11 まずはまとめた場合の試算から確認してみませんか
車のローンがあるからと住宅ローンをあきらめる前に、おまとめローンで一本化することで返済負担がどう変わるかを具体的に確認してみることをおすすめします。
借り換えシミュレーションで概算を試算したうえで、より詳しい状況を踏まえた提案を受けたい場合は、住宅ローン審査診断や無料相談もあわせてご利用ください。
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